AT WORKAT WORK

業界初の試みに立ちはだかる
見えない世界の壁。

私はかつて所属していた部署で、グローバルにビジネスを展開する日本企業が海外に現地法人を作る際、現地でスムーズに決済を行うためのご支援を担当していました。例えば、「現地でクレジットカードを発行する際、各国で異なる金融機関の審査基準を満たせるようにサポートをする」というような業務です。もともと私は留学経験があり、入社時から「海外での経験を活かし、グローバルな業務に関わりたい」という想いがあったため、とてもやりがいのある部署でした。ある時、日本では知名度の高い上場企業が、アメリカに駐在事務所を作ることになり、法人カード(法人向けのクレジットカード。経費決済などに利用されている。)を発行したいという話が舞い込んできました。しかし当社が発行する国際クレジットカードは、ブランドが定めた特定の地域外でのカード発行業務は行えないというルールがあり、日本の金融機関がアメリカの駐在所用の法人カードは発行できません。そこで、現地金融機関を通じて法人カードの発行を申し出たのですが、カードの発行はできないという回答が返ってきました。そこにはクライアントの現地における信用という大きな壁がありました。国内でネームバリューのある企業でも、海外では知名度が低く、日本国内同様の信用度が得られないケースがよくあります。しかし本クライアントは、日本国内における企業価値や社会的影響力はとても大きい企業です。そこでまずは現地金融機関にクライアントの企業価値を正しく伝えることを心がけて動き始めました。

顧客の企業価値を正しく理解してもらうために
あらゆる可能性を模索する。

企業価値を客観的に示すために、あらゆるデータを収集していきました。公に発表されているPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)を参照するだけでなく、当該駐在事務所の財務資料を取り寄せるといった方法を通じて情報を収集していきました。そして、事業の収益性や社会に対する多大な貢献度、財務状況の安定性、社会的価値といったあらゆる指標を示し、現地金融機関が現状を正しく把握しやすくなるように分かりやすく資料にまとめていきました。このようなアプローチを通じて現地金融機関とカード発行の交渉の場に臨み、審査基準を満たす信用度の高い企業だと証明することができ、現地金融機関を通じて無事に法人カードの発行が承認されました。さらに、ただカードを発行することだけではなく、カードの利用明細をデータとして当社が一元管理することも目指していました。なぜなら社員一人ひとりが個別に決済をしていると、経費精算をそれぞれ行う必要がありますが、法人カードを発行できると、この経費精算業務がなくなり、大幅に経理業務は効率化が見込めます。さらに、「いつ、どこで、何に、コストが発生しているのか」「無駄なコストはないか」もデータとして可視化できるようになり、コスト削減にもつながりました。そのため海外のデータも日本の本社で一元管理できるなど、複雑なデータ管理の仕組みも整えていきました。

既存のルールに縛られず、
ボーダーを突破する。

今回の法人カード発行という試みは、一般消費者向けのクレジットカードよりも発行枚数や利用される総金額が高くないこともあり、社会的影響力の側面から、当初は社内だけでなく業界全体でも期待や注目度はあまり高くないものでした。とはいえ、「海外での経験を活かし、グローバルな業務に関わりたい」という想いだけでなく、「お客様のニーズに応えたい」「カードを通じてお客様の会社の成長を支援したい」という想いも重なり、国際クレジットカードのレギュレーションや国際金融機関の審査基準といった既存のルールに縛られず、さまざまアプローチについて徹底的に考え抜けたことは非常に苦労しましたが、いい経験となりました。また、この取り組みを通じて、業界初の顧客紹介スキームに発展させ、最終的には業界内でも高い評価をいただき、ひとしおの達成感を得ることができました。この経験を活かし、今後も立ちはだかる障壁に対して、さまざまな方法を模索しながら、お客様のニーズに応えていきたいと思っています。

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