与信システムの
スコアリングモデル構築で、
信用で成り立つカード事業の
「心臓部」を支える
ファイナンス事業統括部FUSHIMI
あらゆる業界と接点を持つ
金融の世界で、裁量権を持って、
会社に貢献できる働き方がしたかった
大学では数学を学んでいたので、「数字に強いこと」を生かせる仕事に就きたいと考えていました。就職活動の主軸は金融業界。数字を扱う仕事であり、また、あらゆる業界や職種と接点を持ち、多くの人に影響を与える仕事ができることが理由です。「お金」は、生活をする上でとても大事で、誰もが必要とするものです。だからこそ、それを扱う仕事にはやりがいがあると感じていました。
最初はメガバンクや大手損保などを中心に見ていたのですが、三井住友カードへの入社を決めたのは、「ここでなら裁量権を持って働き、その成果によって会社に影響を与えられるのでは」と感じたから。
実は大学時代にフットサル部でプレイヤー兼監督として、3年連続全国制覇をした経験があるんです。その際、「大人数の中で成果を出すよりも、少人数の中で成果を出すことの喜び」を実感していました。サッカーは11人、フットサルは5人でプレーします。11人中の1人よりも5人中の1人の方が責任は重く、ただその働きがチームの成果に直結しやすい。メガバンクや大手損保ではなく、三井住友カードに入社したいと考えた理由はそこにあります。
与信管理の最適化や、
事業のリスクマネジメントを担う、
データ活用・スコアリングの仕事とは
入社5年目から現在まで、データを活用した与信管理の業務に携わっています。カード事業における与信管理とは、利用者の信用を量るリスクマネジメントのこと。具体的には、入会・更新時に、さまざまなデータをもとに延滞や貸し倒れが発生しないよう、審査の基準や利用額(与信枠)などの条件を決定する仕事になります。
信用で成り立つカード事業において、「与信(=信用の供与)」は事業の根幹であり、心臓部。そこを支えていることが、この仕事の醍醐味です。
なかでも私の担当は、カード利用データなどから「与信判断の自動化・最適化を可能にするスコアリングモデルの構築」をすることです。数字をひも解き、スコアリングモデルを作り、与信システムに組み込んでいきます。
以前までは与信管理の仕事は、「リスクヘッジ」の役割が大きかったのですが、最近では、「ファイナンス推進」として攻めの役割を担うようにもなりました。例えば、どのような層にカード利用のニーズがあるかをスコアリングから見極め、リボ払い、分割、キャッシング、ローンなどの利用促進の施策を打ち出すなどです。攻守の役割を担うようになり、仕事はますます面白くなりました。施策の成果が数字として現れ、それが会社の利益に直結することにもやりがいを感じています。
また、データ利活用や与信モデルを高度化してきたことで、他社協働で新事業を立ち上げる時などに、営業部からリスク管理の相談をされることも増えました。「どうすればリスクを下げられるか」「事業としての利益を出す仕組みづくり」など、ビジネスモデルを共に作り上げることもあり、大きな刺激を受けています。
デジタル領域の手厚い教育環境により、
専門知識がある人も、
これから学ぶ人も活躍できる
私の所属する部署をはじめ、三井住友カードのデジタル関連部門には、さまざまな知識、経験を持つ人が働いています。しかし異動してきた当時、実は、私はデジタル領域に無知な状態でした。正直、最初の数年は知識が全く追いつかず、苦しい思いもしました。そんな時に頼りになったのは、先輩方からの丁寧な指導や、外部の研修などです。現場でも仕事を学びつつ、少しずつ知識やスキルを身に着けていくことができました。
現在は、当時よりもさらに教育環境が整い、SMBCグループ研修、プログラミング研修、外部講師を招いてのデータ活用や戦略の勉強会に加え、部署内での勉強会も活発に開催されています。意欲があれば、どんどん知識を吸収し、成長していける環境。専門的な勉強をしてきた方はもちろん、私のように「数字を扱うのは得意だけど、デジタルに関する勉強はあまりしてこなかった」という人にとっても、学ぶ意欲とデジタル領域への興味関心が高ければ、活躍できる場所が、ここにはあります。
スコアリングモデル構築は、データを正しく読み解き、課題にどうアプローチするかを考えることが大切な仕事です。ロジカルな考え方を持っている方、数字から正解を導き出すことに面白さ、楽しさを見出せる人であれば、大きなやりがいを感じることができるはず。また、デジタル領域は、三井住友カードが経営ビジョンで「“デジタル”&“イノベーション”カンパニー」を目指すと掲げているとおり、会社をあげて力を注ぎ、成長を期待されるフィールド。その中心で働けることに大きなやりがいと、誇りを持つことができるはずです。
新たなサービスの展開や、
データ活用の拡大を図り、
若手が活躍できる土台を作っていきたい
仕事において今後挑戦してみたいのは、さらに幅広いデータを扱い、ユーザーの利便性を上げるサービスを展開すること。例えば、カードの利用履歴や位置情報、資産情報などを複合的に分析し、ユーザーの家計管理に役立つアプローチができないか、などです。それぞれの「お金を使いたいポイント」に合わせて、「毎年、海外旅行に行っているシーズンが近いので、今は支出を抑えておきましょう」「家族の入学が重なる時期が近いので、ここは分割払いを選択してはどうでしょう」などのメッセージを発信するなど、ユーザーの生活に溶け込むサービス展開のアイデアなどを温めています。
また、データ活用や与信システム業務の社内浸透にも力を注ぎたいです。まだまだ社内でも「どんなことをしているんだろう」と思われがちなので、営業と協働した「新規事業のリスクヘッジ」のような事例を増やし、社内におけるデータ活用の可能性を広げて行きたいと考えています。さらに、中堅メンバーとしては、若手に仕事のやりがいを実感してもらえるよう、まずは自分自身がやりたいことを実現して、ロールモデルになっていきたいです。「こうすれば面白ことができるんだ」と知ってもらい、下の世代が活躍できる土台を作っていきたいと思っています。