AT WORKAT WORK

健全なキャッシュレス社会を
日本に定着させる

アサインは突然でした。そして示された任務は重かった。おそらく当社の過去50年のブランディングの中で、これほど大がかりなものはなかったでしょう。広告宣伝、マーケティング、営業、さらに経営企画の各部署から選ばれたメンバーにより社内横断のプロジェクトチームが編成され、私はそのチームを率いるプロジェクトマネージャーになりました。
これまで日本のキャッシュレスを牽引してきたのは、紛れもなくクレジットカードです。しかし、キャッシュレス決済をお客様起点で考えたとき、「現金が一番安心」「キャッシュレスは使いすぎてしまう」「カードやスマホを紛失したら心配」といった消費者の声や、「売上から支払う手数料負担が大きい」といった利用するお店の声が少なからず存在しています。これらが、国際的に見ても低いといわれる日本のキャッシュレス決済比率に表れており、解決ができていません。
「Have a good Cashless.」――私たちが世間に発信しようとしたブランディングキーメッセージです。「お店」「消費者」の双方が抱える課題に対し、お客様目線でネックを解消し、利用しやすい環境づくりを提供していくことで、健全なキャッシュレス社会の実現に貢献したい。そんな思いが込められています。一カード会社である当社が、カードに一切触れず、お金ってなんだろう、という問いかけをする異例のブランディング広告の展開を機に私たちは一歩踏み出し始めました。

カード会社ではない
私たちはキャッシュレス企業だ

私たちがブランディング広告の展開を始めてまもなく、新たなペイメントシステムを携えて参入してきたIT系を始めとする企業が大規模なキャンペーンで囲い込みを始めました。正直なところ、私も巨額を投じた他社のキャンペーンに一瞬動揺もしました。しかし、利得だけで競争することが今の私たちの役目ではないと確信して歩み続けました。私たちは旧来のクレジットカード会社ではない、日本に健全なキャッシュレス社会を実現するキャッシュレス先導企業として、現金信仰への疑問を投げかけ、キャッシュレス決済にまつわる不安を払拭していくこと、これこそ、日本におけるキャッシュレス決済のパイオニアである私たちの責務だと考えたのです。
プロジェクトチームは、「Have a good Cashless.」を掲げ、キャッシュレスから生まれる身軽さや心のゆとりなどをテーマにテレビ広告をシリーズ展開。それはクレジットカードや金融の枠を超えて大きな反響を呼び、あらゆる広告賞を独占する結果にもつながりました。

徹底したお客様起点で
キャッシュレス社会の定着を目指す

私は人々の暮らしをインフラのレベルで変えたい、クレジットカード会社の仕事にはそういった魅力があると感じて入社しました。ファイナンスデスク部でのコールセンター関連業務をスタートに、今まで加盟店営業、ファイナンス商品企画やその推進などに取り組んできました。仕事では大きなミスをしたこともあります。しかし当時の社長は私の上司に、「部下を叱るな、ミスをするのは仕事をしている証拠だ。そのリスクを下げるのが上長の仕事だ。」と語ったと聞きました。仕事に慣れが出て、このままでは自分の成長がないと焦り“課外活動”に熱心に取り組んだ時期もあります。会社の外には大きな広がりがあり、様々な分野で成果を上げている人、仕事や趣味の枠を越えて夢中になっている人、そして新たな情報や外部の刺激に夢中になる自分がいました。そのときに思ったのです。多くの人が熱中しているように、自分の仕事は本当にお客様に届いていただろうかと。それまで仕事の時にしかお客様を見ようとしていませんでした。「ワーク」と「ライフ」が完全に切れていると気付かされたのです。これをきっかけにマーケティングに関心を持ちました。自分の仕事からではなく、お客さまを起点にして、お客さまに満足していただける商品やサービス、コミュニケーションを考えなければいけないと強く思いました。その後、念願だった統合マーケティング部に異動し、新たなブランディングへの取り組みを任されたのです。
「お客様起点」という学びがあったからこそ「キャッシュレス企業として、キャッシュレス社会そのものをつくりあげていく」というプロジェクトをまとめることができたと思っています。ミスを恐れるなと励ましてくれ、徹底したお客様起点のアプローチにこそ活路があると教えてくれたこれまでの仕事や上司、仲間に感謝しながら、これからも健全なキャッシュレス社会の実現に向け努力していきます。

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社会の先陣をきる興奮を、君は味わいたくないか。
私たちは決済ビジネスの新しい形を創造し、
社会の形を変革し、常識を覆してきたパイオニアだ。
誰よりも、真っ先に、先陣をきる。
それが私たちのDNA。
そして今、
技術とマーケティングを進化させることで、
理想を現実にさせる、新たな仕組みを創ろうとしている。
日本の隅々にまで消費活動を広げ、
この国の経済を活性化させる。
人々の生活を根底から良くしていく。
そんなチャレンジが、快適な世の中を形創っていく。
そのすべての先駆者になるのが、私たちだ。
この世界で、君が真っ先に成し遂げたいものは何か。
世界が驚くファーストウェーブを、共に創らないか。
さあ、あなたなら、何をつくる?